2011/10
24
Mon.
19:48

『謎の鐘?』

ブログ更新5回目、FreQuencyのサイドギターその他を担当している高山と申します。

これまでのFreQuencyのライブではほとんどギターで、たまにパーカッションをやってますが、
いずれキーボードなども扱う予定です。よろしくお願いします。

さて、Ustreamのライブ映像をご覧になればわかりますが、最初の曲で私、謎の鐘を持っています。

この鐘は昔、カナダで中国音楽を習っていた時、その音色に惚れ込んで衝動買いしたものです。
鳴らすと「チィーン」という、お寺を思わせる瞑想的な音がします。

その後日本に戻ってフロム・ソフトウェアに入社し、「天誅千乱」をやらせていただいたときは、
この鐘が大活躍しました。
侘び寂(ワビサビ)を感じさせる背景に、この「チィーン」という音が非常にマッチします。

今回はこの鐘について書こうと思い、ネットで調べてみたのですが、
いくら「中国 鐘」で検索しても、出てくるのは銅鑼(ドラ)やハンドベルばかりで、
小型でベル二つが結ばれている形状のものが一切見つからないんです。

もしや中国の楽器ではないのか? あるいは楽器屋の創作楽器なのか?
気になってアジアの民族楽器を色々調べてみたところ、一つの推論を得るに至りました。

チベットに、ティンシャ(別名チベタンシンバル)と呼ばれる、仏教の楽器があります。
私の鐘の形状が釣り鐘型なのに対し、ティンシャは平べったい円盤型をしているようです。
ですが、ベル二つが結ばれている形状、そして何より、瞑想的な音色がとても似ています。

もしかしたら私の鐘は、このティンシャの変形なのかもしれません。
だとすれば、自分が最初にこの音色を聴いた時にお寺を想像したのは、
あながち無関係ではなかったようです。

推論なので間違っているかもしれません。真相をご存知の方がいらっしゃればお教えください。

こういう音とイメージの結びつきや、楽器のルーツを探るのもまた、
音楽の楽しみではないでしょうか。

FreQuency Guitar, etc.
高山 義和